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受験や就職活動がひと段落する春と夏休み期間中は、にきびの診察にご来院いただく患者様が多いです。私自身、にきびで非常に悩んだ経験がありますので、にきびの憂鬱な気持ちはとても理解できます。
お話しを伺ってみると、就職や進学でお引越しをされる予定があり、十分な通院治療の時間がとれない場合もあります。その場合には自宅でも継続できるケアをお伝えし、できるだけ悪化することがないようサポートしたいと考えています。ニキビの自宅ケアではスキンケア(クレンジング・洗顔・保湿)と治療薬(塗り薬・飲み薬)が大切です。
にきびの患者様に日常行っているスキンケアの方法や使用している化粧品について詳しく伺うとクレンジングと洗顔の方法が不十分な方が多いように思います。オイルでさっとメイクを落とすだけ、ふき取り洗顔のみ、では十分ではありません。
私のおすすめの洗顔方法は、乾いた手と顔で、ミルククレンジングを指先に力をいれずクルクルと円をかくように皮膚の上をすべらせます。しばらくすると指先の抵抗が少なくなりスッと軽くなる感覚があります。ここからさらに毛穴のざらつく部分やにきびの部分を丁寧に優しくクルクルし、毛穴の角質のつまりがポロポロとういてきたら終了です。ここで水を加えクレンジングとなじませ、十分に流水ですすぎます。これでクレンジングは終わりです。次に、洗顔料をキメ細かく泡立てて(泡立てネットを使うのもよいです)、泡で皮膚の上をクルクルとすべらせます。にきびがひどい部分は泡をのせて1分くらい放置してもよいです。その後、十分に流水ですすぎます。大切なのは指先に力を入れず、皮膚を極力摩擦せず、肌を傷つけず、にきびを刺激しないこと。洗顔後タオルでゴシゴシも厳禁です。もう一つのポイントは、乾燥しやすい目の周りはさっと洗い、Tゾーンやにきびのできやすい部位はしっかり洗うというメリハリをつけることも良い方法です。
皆様、勉強や仕事で毎日忙しいかと思いますが、にきびにお悩みの方はよかったらお試しください。クリニックに定期的に通院できる方は、ケミカルピーリングやイオン導入、レーザー治療などを定期的に行う治療も効果的です。