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美しい肌のために内面からのアプローチも大切です。私たちの身体は私たちが口から食べたものをもとにつくられています。身体にとって、もちろんお肌や髪や爪にとって、食事や栄養は非常に大切です。3大栄養素といわれる、糖質、脂質、タンパク質は私たちの生命維持や身体活動などに必要なカロリー源となります。そのほか、恒常性の維持や体内で必要不可欠な分子や構造の材料となります。
たとえばお肌のハリや弾力を保つために必要なコラーゲンは、タンパク質、ビタミンC、鉄を材料にして私たちの体内で作られます。また、亜鉛は健やかな皮膚や髪の毛にとって必要な栄養素です。ビタミンBであるナイアシンが欠乏すると日光過敏性皮膚炎を生じることも昔からよく知られています。
このようにタンパク質、亜鉛、鉄、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンC...など、栄養素は、お肌と深くかかわっています。
この大切な栄養素をとるために、食事の際は、タンパク質、脂質、糖質に加えて食物繊維をバランスよく摂ることが必要です。
わたしたち日本人の食生活は、一般的に糖質過多でタンパク質が不足しがちであるといわれています。糖質や脂質は余剰に摂取したものは中性脂肪として脂肪細胞に貯蔵されます。一方、タンパク質は体内に貯蔵庫がないため毎食摂取することが望ましいです。
脂質については、必須脂肪酸であるリノール酸が不足すると皮膚の乾燥や皮膚炎の原因になります。しかし、日本人は一般的にベニバナ油、ごま油などに含まれるω-6系の不飽和脂肪酸であるリノール酸の摂取は過多になりがちですので、α―リノレン酸、DHA、EPAといったω-3系の不飽和脂肪酸を積極的に摂取する必要があります。ω-3系の不飽和脂肪酸はエゴマ油、アマニ油、魚油に多く含まれています。マーガリンやショートニング、これらを使用したスナック菓子や菓子パン含まれるトランス脂肪酸はできるだけ摂取しないことが望ましいです。
また、炭酸飲料、ファーストフード、甘いものなどは控えめにしましょう。
当院では、血液検査にて体内の状態を把握し、必要な栄養素を補うオーソモレキュラー栄養医学療法(分子栄養医学療法)を行っています。塗り薬や飲み薬の治療を行っても、ニキビやお肌のトラブルがなかなか治らない方は、食事や栄養について見直してみることもよいと思います。また、食事で補うことが難しい場合は、サプリメントを上手に組み合わせることで、必要な栄養素を摂取することができます。